意味がない!?失敗するプロジェクトの進捗管理とは?

生産技術

どうも!カワヤスです。
この記事では失敗するプロジェクトの進捗管理方法を紐解いてみました。今まで進捗管理で悩まれていた方は、管理方法の本質に気が付くきっかけになればと思います。この記事が皆様のプロジェクト管理のヒントとなれば幸いです。なお、本記事で紹介する内容はエリヤフ・ゴールドラットさん著書の「クリティカルチェーン」に基づいています。この記事で紹介しきれないノウハウがぎっしり詰まっていますので、興味を持たれた方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

結論

それでは早速結論です。

結論:失敗するプロジェクトの進捗管理方法は以下二つです。
①すでに完了した作業をこれから行わなければいけない作業と比較することで進捗状況を計測し、評価する方法。
②すでに投資した金額をこれから行わなければいけない残りの投資金額と比較することで進捗状況を計測し、評価する方法。

ん?これはうちもやっているぞ。何がダメなんだ?と思ったそこのあなた。一緒に紐解いて行きましょう。そもそも、クリティカルパスは非常に重要です。マーフィーからクリティカルパスを守らなければいけないことも述べました。クリティカルパスの重要性については過去の記事で述べましたので、ご参考ください。

それでは、クリティカルパスを守るために何ができるでしょうか。

プロジェクトを進める上で重要なこと

それは、プロジェクトリーダーが、今何をすべきかきちんと把握していることです。もし把握していれば、問題が発生しても全て解決へ向けて取り組むことができます。把握していなければ利益は諦めなければいけなくなります。プロジェクトを進めていると必ずマーフィーが訪れます。一度や二度ではなく、何度も現れます。プロジェクトリーダーの注意が散漫になっていることが原因で緊急な問題が発生した場合、それが大きな失敗に繋がることがあります。

注意力

注意力を失わないためには、プロジェクトの進捗状況をしっかり測っておけばよいということになります。問題はその進捗レポートが手元に届いて問題が発生していることに気づいたときは手遅れということです。レポートには大抵、プロジェクトの9割は一年以内に完了、残りの1割はあと1年かかるというようなことしかかかれていません。このような状況では話にならないです。プロジェクトの進捗状況をどうやったらもっと監視できるのか考えなくてはいけないです。

では、実際はどのように監視しているのでしょうか?

①すでに完了した作業をこれから行わなければいけない作業と比較することで計測し、評価される。
②すでに投資した金額をこれから行わなければいけない残りの投資金額と比較することで計測し、評価される。

結論で述べた2つの例はクリティカルパスとそうでないものを区別できているものではないです。
このような評価方法を用いた場合、どうなるでしょうか?どのパスも早く始めることになるでしょう。この方法では、ひとつのパスの遅れを他のパスで補うことができるからです。つまり、ひとつのパスで作業が遅れている場合でも、他のパスで頑張って作業を早く進めようとします。ただ、いくら他のパスで頑張ったとしても、結局最後は遅れているパスを待たなくてはいけなくなります。投資するタイミングも不必要に早くなるし、もっと悪いのは遅れているパス、つまり本来一番注意を必要としているパスに対し注意が向けられなくなる可能性があることです。どのプロジェクトでも最後の10%で苦労する。ずるずる延びる。その理由は、進捗状況を測るうえでクリティカルパスの重要性を見落としていたからです。

ここまでをまとめると

・クリティカルパスの進捗状況を適切に監視できれば、プロジェクト管理が上手くいきそう。
・クリティカルパス以外のパスを実行するタイミングは、開始直後でも、ギリギリのタイミングでもダメで、どこかに適切なタイミングがありそう。
・管理がしっかりできていれば、マーフィーにも対応できる余力を持っておけそう。

最後になりましたが、本記事が皆様に少しでもお役に立てれば光栄です。今後ともカワヤスブログをお願いいたします。

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